俺の雑記帳

My random memorandumです。(つまり、個人的な備忘録であり、その点ご容赦を。)

「業務システム」「基幹系システム」「情報系システム」「企業システム」

はてなブックマークの整理に、「業務システム」というタグを入れようとしたが、そもそも定義があいまいだと思った。


当社のクラサバで組まれた営業システムや 製造系システムの顧客向け画面などを想像していたが、
会計を中心とした「基幹システム」「基幹系システム」という言葉もあり、
さらに「基幹系」と対比した「情報系システム」という言葉もある。
http://www.issj.net/is/02/index6.html
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%83%85%E5%A0%B1%E5%87%A6%E7%90%86%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0#.E4.BC.81.E6.A5.AD.E5.86.85.E3.81.AE.E6.83.85.E5.A0.B1.E5.87.A6.E7.90.86.E3.82.B7.E3.82.B9.E3.83.86.E3.83.A0

(二つが一緒になった「基幹業務システム」という言葉も。(http://e-words.jp/w/E59FBAE5B9B9E7B3BBE382B7E382B9E38386E383A0.html

目からウロコだったのが、「基幹」と言いながら、ビジネス上は重要でない(差別化を図れない)間接業務向けのシステムとなっている点に批判があった。『基幹系とは最も重要なシステムのはずだが』

そもそも、英語では、ITシステムはどう分類されるのか。日本とは違い、例えば「基幹系」「情報系」という分類も一般でないように見える。(http://en.wikipedia.org/wiki/Information_system#Types_of_information_system)
「業務システム」に当たる言葉は無さそうだ。ビジネス向けシステムか、それ以外か、というような分類も一般的でないかもしれない。
英語で「Information System」というと、ビジネス向けシステムを意味する、というか「Information System」がビジネス用語と考えられそうだ。
Some authors make a clear distinction between information systems, computer systems, and business processes. Information systems typically include an ICT component but are not purely concerned with ICT, focusing instead on the end use of information technology. Information systems are also different from business processes. Information systems help to control the performance of business processes.
Alter argues for advantages of viewing an information system as a special type of work system. A work system is a system in which humans or machines perform processes and activities using resources to produce specific products or services for customers. An information system is a work system whose activities are devoted to capturing, transmitting, storing, retrieving, manipulating and displaying information.

(http://en.wikipedia.org/wiki/Information_system)


「企業システム」という言い方もあるだろう。
ちなみに、「業務系エンジニア」、「企業システム技術者」などの文脈が、「Web系エンジニア」と対比されて分かり易い。
http://gihyo.jp/news/report/2013/09/1901
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20130711/490843/

要は、「業務」かそれ以外かは、作られたシステム自体でなく、それを作った人々を分類する(業界を分類する)用語としてピッタリ来るのかも。



結局、「俺の定義」としては、、、

主に、企業等の組織内で使う情報システムを意味する。基幹系システム/情報系システムという分類で言った場合、「情報系」が狭義のメールやグループウェアなど汎用的な情報共有システムを指すのであれば(20200115追記:DWHとかを指す場合の方が多いかな. この場合,基幹系は「エントリー系システム」と考えると分かり易い)、「基幹系」が「業務システム」と言える。つまり、情報系のうち汎用的なものは「業務システム」とイメージしにくい(が、最近はその垣根も崩れてきている―結局、当記事末尾に書いたように「業界」を分けるイメージか)。うーん、つまり、スクラッチ開発か、ソフトウェアに高度なカスタマイズ開発が入る余地があるモノ、と言えるか?

いや、長いな、もっと短く:
主に、企業等の組織内で使う情報システムを意味する。ただし、ソフトウェア開発分野で言えば、スクラッチ開発や ソフトウェアに高度なカスタマイズ開発 の余地がないとされているもの(メール/グループウェア等)は、この分類から除きたい。

20170911追記:
上記「俺の定義」は、「業務システム」の定義。
(本日付の当ブログ投稿で、関連記事) ※←(20190304追記: そのような記事は見つからず)
英語で言えば、「Business Information Systems」を俺は使おう。
en.wikipedia.orgでこの語を検索すると、「Management Information System」に自動転送される。単数形だと、MISと略されるビジネスバズワード(BIとかと同じ)になるようで、日本ではこちらに聞こえてしまう。
複数形(systems)だと、大学の学科・教科の名前になるようだ。それは「Business Information Systems」でも同じだが、こちらの方が稀のよう。(現に、ググると、アメリカの会社名の方が先にでてきてしまう。)

20200115追記:
日本語でも、「企業情報システム」でいろいろカバーするかな。
SoE (System of Engagement) ⇔ SoR (System of Record) という言葉もあり、情報系システム ⇔ 基幹系(銀行では勘定系)システム、という対比に似ている。
いや、SoEはそう捉えるのはやはりちょっと違うかも。SoEは顧客との接点となるシステムであり、非構造化データを扱うことも多い。参照↓。
www.cyzen.cloud
www.cloudtimes.jp